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オランダに移住した親娘の日々の生活を通じて見た、オランダの「今」の人々や街の様子を綴っていきます。現在はDenHaagの都心に近い場所に住んでいますが、いずれ少しカントリーサイドに住居を移そうと考えています。近々、Delftに引っ越し予定です。
2021年9月からデルフト工科大学(TU Delft)で知られるデルフトに住んでいます。
どうしてオランダ?
2020年の4月ころ、日本では新型コロナウイルス感染症が拡大し始めて、お店や飲食店だけでなく学校も保育園もお休み。どこへも出掛けられないストレスが沸点に届きそうなとき、妻が突然「オランダに移住しようか?」と言いました。もともと、オランダは「モンテッソーリ教育」が盛んなことは知っていましたし、モンテッソーリのバイリンガル保育園を卒業した娘にとって、地元日本の小学校に通うのはかなりのストレスになるのでは(それは杞憂で、協調性や社会性、多様性を重んじる性格で、どこでも馴染めるモンテッソーリの子どもらしくあっさり馴染んでいましたが)とも思っていました。
オランダはOECD加盟国中の調査で「子どもの幸福度が’世界一」という統計があるんだそうです。殆どの公教育は費用がかからず、望めば大学まで進学できるとのことで、日本との教育環境は全く違うものです。コストがかからないということで、最初はオランダの公立小学校への入学を希望しましたが、先方から「授業自体オランダ語で進められるので、まずはオランダ語の習得が必須。できれば1年間語学学校に行ってから入学してほしい」という旨の返事が来ました。
娘は、日常生活上の英語はほとんど理解できます。オランダ語は流石に私も全く無理。そこで学校生活が英語で進められているインターナショナルスクールへ連絡をとってみると快く受諾されました、オンラインミーティングで面接した校長先生もとてもいい雰囲気の方でした。生徒数約400人の中規模の学校ですが、日本人家族がもう一組いらっしゃるということも聞きました。なんだかそれだけで急にハードルが下がった気がします。「紹介しておくわね」と言ったその日本人の方からは翌日メールが届き、さらに気が楽になったのは言うまでもありません。
いじめ問題
日本では「いじめ」の問題も深刻です。娘と同級生のK君は(娘とは違う学校でしたが)なぜか2年生に「ぶっ●すぞ」と言われ絡まれ、校内だけでなく学童にまで持ち込まれたトラブルに発展しているそう。折しも東京五輪の開会式にミュージシャンとして参加予定だったO氏の、小中学生時代の聞くに堪えないほどおぞましい「イジメ自慢話」が露出して、大きな社会問題になったのも引っ掛かっています。
オランダを含む他国でもイジメはあります。ただ対処の仕方が抜本的に違う。日本ではややもするといじめられたほうをクラス替えや転校させることで収めようとしますが、他国の場合、いじめたほうにしっかりアプローチします。粘着質なイジメに発展しがちな日本と違い、お互いがあっけらかんとしていつまでも引きずらないことなど、いじめへの感覚が随分と違うことが他国で過ごすことへの切っ掛けにつながっています。
ビザについて
オランダでのビザ取得は日本人には比較的寛容だと言われています。もともとは「日蘭通商航海条約」が発端で、日本人にだけバックドアのようなものが開いていたという史実もあるようですが、現在はオランダ国内での長期滞在(労働)には当然許可が必要です。ただ、「個人事業主ビザ」取得という比較的ハードルが低い手法もあることが「寛容」につながっています。
オランダでの個人事業主ビザ取得に関しては、多くのブログなどで紹介されていますので、そちらを検索してみてください。
Vada(ファーダ)とは
皆さんご存知のスター・ウォーズの主人公の1人でもあるダースベイダー。ベイダーというのはオランダ語のVader(ファーダー、父親)の英語読みだと言われています。「オランダ移住父娘」をイメージさせる簡潔な単語として、語感をそのままに文字ってFadaと名付けました。
Vadaはオランダでの個人事業登録名義でもあり、これまで通りリモートでグラフィックデザインやウェブデザイン、PR業務など日本での仕事を続けながら、オランダと日本の情報やモノを流通する仕事につながればと思っています。