24時間のヒースロー滞在を経てようやくオランダに到着しました。2021年7月29日の朝、福岡空港を飛び立ったときからの時系列を振り返ってみます。
日本出発
福岡空港から羽田へのJAL304便が少し遅れ、「さくらラウンジ」で食べるつもりだった朝食は、慌ただしく10分程度で済ませることに。以前のようなビュッフェ形式ではなく、テーブルごとのQRコードで、手持ちのiPhoneにメニューを表示させて希望のものを注文するマクドナルドのようなスタイルになっていました(慣れるとこれはこれで超便利、日本中の飲食店がこれになればいいのに)。今後はあまり食べられないかと思ったので、普段は選ばない「和食」をオーダー。「時間がないので…」と伝えたらすぐに(本当に10秒くらいで)持ってきていただきました。
経由地のロンドン・ヒースロー空港に向かうJL043便はガラガラで、上記の様な理由で乗り込むのが最後の最後になり、機体後半の普通席の様子は見えませんでしたが、ファーストクラスはほぼ乗客なし、ビジネスクラスも70席くらいあるうちに、私たちを含めても10人未満。搭乗率は多分10%以下でした。
ロンドン到着
ヒースローに降り立つのは多分3回目。T5に到着して、T3にある空港内のホテル「Aerotel」に移動しなきゃいけません。ターミナルが分かれていたとしても、入国せずに宿泊できると思いこんでいたために、Passenger Locator Formで作ったQRコードは一体どこで提示するんだろうと思ってましたが、途中居た係のお兄さんに「Aerotelに行きたいんだけど、こっちでいい?」って聞いたら、結局T5のCustomsを指し示され、入国しなきゃホテルにたどり着けないことが判明。落ち着いて考えてみりゃ当たり前のことなんですけどね。
さらに、福岡空港で慌ただしく入力したPassenger Locator Formに誤りがあり、入力し直す羽目に(結局何が間違いだったのかよくわからない)。慣れない単語に悪戦苦闘して、再度QRコードを発行して無事入国できました。
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Aerotelは羽田にある「ファーストキャビン」みたいなトランジット客専用のホテルで、設備は必要最低限の「ただ寝るだけ」ホテル。でも、妻の教え子で、ロンドンの日本食スーパーで働いているYKRちゃんが顔を見に来てくれて、2時間くらい色んな事おしゃべりすることができました。
オランダへ
折しもイギリスに台風(?)が接近してて空港のスケジュールも若干荒れ気味で、いつまで経ってもゲートが決まらず、BAのラウンジやPriorityCardで入れるラウンジなどをはしごしました、ラウンジの食事は決して美味しいわけではなく、結果アルコールをガバガバ飲んでしまいますね。
ヒースロー空港T5の設計は、ポンピドー・センターなどでも知られているリチャード・ジェームス卿です。構造体の機能美を建築デザインに活かすことが特徴(建築家でもなんでも無い私が偉そうなこと言ってすみません)で、BAのラウンジから触れるくらいの距離に、屋根を支える柱のジョイント部分が見えます。まるで「スター・ウォーズ」に出てくる巨大マシンの足元のような造形です。
さて乗り込んだBAの機材(BA440)は、スタフラさんが使ってるエアバスのA320とほぼ同じながら、前方にあるはずのビジネスクラスは普通席と同じで、3列の真ん中をテーブル埋めているだけという簡易版ビジネスクラス。飛び立ってたったの1時間のフライト中に「アフタヌーンティー」が配られて、CAからは「私達が戻ってくるときまでに食べ終えてね」と言われるほど慌ただしいフライトでした。そもそもそんな軽食を配る必要があるのか(笑)。
スキポール空港の入国は噂通り超カンタンでした。感染が拡大していながらロックダウン解除したイギリス経由での入国なので、女性の通関士は隣の男性係官に何やら相談していましたが、男性は「彼らは日本から来たんだから問題ない」と言って、結局日本で取得したPCR陰性証明書はここでも提示することなくあっさり入国が済みました。
こんなタイミングでの海外移住なので、ここに至るまで緊張の連続でしたがやっと開放された気分です。
スキポールからハーグへ
スキポール空港では、こちらでのコンサルをしてもらっているKさんと待ち合わせ。事前に添削をお願いしていた書類を受け取りました。その後iPhoneのSIMを購入(SoftbankのSIMを、こちらのSIMに交換してので番号が変わりました)し、Intercityという特急でDen Haagに向かいました。約20分(博多〜折尾間くらいのイメージ)でハーグ中央駅に到着。ここから住居までの移動は考えていませんでした。妻は「歩いていけると思っていた」そうですが、2人のRIMOWAは4輪で移動が楽なのに、わたしのは2輪で、2個合わせて50kgオーバー。とてもじゃないけど歩くなんて無理!!ということで、Uberで、Mercedes V-Classを配車して無事住居までたどり着きました。
ところが、着いたアパートはエレベータなしの階段で4階の屋根裏部屋まで上がるタイプ。激狭の階段を、1個26kgのスーツケースをやっとの思いで担ぎ上げることになりました。ため息しか出ない、というか汗びっしょり。ハーグに着いたときは「冬か!!」と思わせるほど肌寒かったのに。
この時点で夜の9時過ぎ、近所にあるはずのコンビニ「SPAR」(かつては日本でもよく見かけていましたね)はもう閉店。300m位先にスーパーがあることに気づいて、チーズやビール、フルーツなどを大量購入して帰りました。
BBCのオリンピック中継を観ながら全員寝落ちして、1日目は終了。