アメリカでもオーストラリアでもそうですけど、ほとんどのアパートにはあらかじめオーブンが設置されています。食洗機やドラム式洗濯機がある場合も多いです。
ここのキッチンには、見たこともないブランドのオーブンが埋め込み型で設置されています。ダイヤルの周りにあるアイコンの意味か全くわからず、せいぜい時間と温度を調整することしかできません。カプチーノ用の牛乳を沸かすため、電子レンジ機能を見つけることができず、仕方なくIHに乗せた片手鍋で沸かしています。
ある日のこと、ノックされたドアを開けると「ハロー、ただあいさつに来ただけなんだけど、なにか困っていないかしら?質問はない?」とアパートのオーナー(身長180cmくらいの大柄の美人さん)がやってきました。「ちょうどよかった。このオーブンはどうやってマイクロウェーブを使うの?」と尋ねると、「体に良くないから、オランダでは電子レンジってないのよ」だって!
えぇーーーーっ!まじか…。
昨日の残り物をちょっと温めるときとか、玉ネギの炒める時間を短くするために事前にチンしておくときとか、どうやってるんでしょう?前日つくって食べ残したラビオリをフライパンで温めて焦がしてしまったんですけど!!
国民性の違いを感じました。
日本では、オーブン料理ってあまりしていませんでした。電子レンジのオーブン機能を使っても、設定温度まで高めるのに時間がかかるので、気分的に遠ざかっていました。ぜいぜい月に1回ラザニアを作る程度で。
でも、スーパーで買って帰った味の濃い野菜たちをプレートに並べてチーズやオリーブオイルとともにオーブンすると、これがまた美味しいのなんの。妻は「わたし、毎日これでいい」と言っています。ヘアドライヤーもそうですが、230Vの高出力って偉大です。
日本での「不治の病、大盛り症候群」から解放されて、たぶん2kg程度体重が落ちました。体重計がないので、憶測ですが。