街なかに点在している電動シェアスクーターを使って車道を走ってみました。
いくつかあるシェアリングサービスの電動スクーターのうち、日本の免許証を登録できたのは濃いグリーン色が特徴のFelyxというものです。Go Sharingなどの他社のアプリでは免許証選択に「日本」 の項目が出てこないんです。カリブ海やアフリカの小さな国々、さらには「アフガニスタン」でさえあるのに…。
それはさておき、Felyxには「自転車道」でしか乗れないものと、車と同じ車線「車道」を走れる「45」と2種類あります。「自転車道」用のスクーターは、前のエントリーでもインプレッションしました。
ヘルメットはトップボックスのなかに2個入っていました。ありがたいことにサイズはXLです。でも、頭蓋骨の縦方向に長い欧米人とは真反対に、横方向に幅広な頭蓋骨を持つ「平たい顔」種族のため、頭のハチ周りがキツキツです。20年以上ぶりのジェットヘルメット姿、鏡で見たら笑えたと思います。写真撮っておけばよかった。
今回は、車の交通に混じって走ってみるために「45」を借り、PijnackerからDelftまでの田舎道を挑戦してみました。田舎道とはいえ幹線道路なので、交通量はそこそこあります。制限速度は40kmか50km、大抵の車は制限速度を守っていますが、Golf GTIなどスパルタンな車はそれなりに飛ばしています。「45」はフルスロットルでも45kmしかでないので、追い抜かれるのは多少怖いです。
加えて今日は雨上がりで路面が濡れています。信号が少ない代わりにラウンドアバウトがたくさんあり、車との合流もおっかなびっくり、脇から出てくる車と後続車に挟まれてドキドキしながら通過します。さらに、「45」はバッテリーのせいか車体が重く、極端なアンダーステアで曲がりにくいです。この日のスクーターは後輪の空気圧が足りておらず、さらに怖い思いもしました。
アクセルの挙動も一定せず、どこがクラッチポイントかがわかりにくく、映画「American Graffiti」で、テリーがベスパでドライブインの自販機に突っ込んだあのシーンのようなことにもなりそうでした。
さらに悲惨なことは、走り出すと雨がポタポタ…。8月後半は日本でいう秋の様相です。顔を打ち付ける雨の冷たいこと冷たいこと。そんな難渋をしながら走行実験をしている自分が笑えました。
借りる時同様、返却も簡単ですが気をつけなければいけないのは、アプリの地図上で薄く緑色がついた範囲内で戻さなければいけないことです。目的地が色のないところだと、わざわざ範囲内に移動しなければいけません。スクーターを止め、ヘルメットをトップボックスに戻し、アプリ上で「End」をすると返却完了です。
右側通行に慣れるのももうちょっと時間がかかりそうです。ちなみに29分利用して€1.80の料金でした。