エッシャーって、日本では長崎の「ハウステンボス」でメジャーになった感がありますよね。特に九州の方々には。
「女王が冬を過ごす邸宅だった」という建物内にマウリッツ・エッシャーの作品が系譜やジャンルごとに部屋を分けて展示されています。
「視覚の魔術師」エッシャーの誰もが知る代表作品「『滝』1961年 現実にはありえない水の流れ」や、白鳥から魚に変化する「メタモルフォーゼ」などがずらーっとならんでいます。ペーパークラフト作品などの立体物、1920年代に訪れたイタリア「アマルフィ」や、スペインの「アルハンブラ」シリーズなど、日本ではあまり知られていない作品群も多数あって、半日くらいかけてゆっくり観るのがおすすめです。
展示の終盤で「ハウステンボス」でもおなじみの、トリックアートを体験するコーナーも有り、€5.00で撮影(プリントアウトとダウンロード)をしてもらえます。
建物自体の魅力もなかなかです。質素ではあるけどシックな調度がこの時代のオランダ王室の雰囲気を体現しています。隠し扉の裏側のエレベーターや地下の侍従部屋などもぜひ見てください。