17世紀からある町並みがまだそこかしこに残る、日本人がオランダの街並みとして想像するステレオタイプなイメージがここにありました。
地図を真上から見ると、お堀のような水路がぐるっと街並みを取り囲む要塞都市であることがわかります。長崎「鳴滝塾」のシーボルトが永く暮らした町でもあることから「シーボルト博物館」や「デシマ通り」というストリートもあるのだとか。
オランダ最古の大学という「ライデン大学」に通う学生が多いのか、デルフトと同じく町には若者がいっぱい。観光客の多いロッテルダムとも違って、若者と観光客が混在する賑わっている印象でした。
水路には、ワインやスナックをつまみながら、水面から観る町並みを楽しむ遊覧船も多く行き交っています。地元の人らしきクーペスタイルの小舟も多数。ベネチアのような雰囲気もたたえていました。
レンブラントの生誕地
フェルメールやレンブラントの画風の特徴として「光と影」という比喩がよく使われます。太陽の角度が一年を通じて低く、窓から横方向の優しい光を受けた構図が多いフェルメールに対して、暗闇の中にぽっと光を灯したような色彩が特徴のレンブラントは「天窓」からの光を描いたのかもしれないと思いながら散策すると、アパートの屋根には天窓が多く設置されていることに気づきました(よその町でもそうかもだけど)。
オランダの冬至は、日の出8時30分ころ、日の入り16時30分ころで太陽が働くのは1日の3分の1だけ。冬のことを想像すると少し憂鬱になりました。