銀行口座を作るのにも健康保険に加入するためにも「BSN」という、日本でいうマイナンバーのようなものが必要です。BSNを取得するためには、アパートの賃貸契約書が必須です。
デルフト市役所
アパートの入居と同時に賃貸契約書も整ったので、事前にアポを取っていたデルフト市役所に向かいました。GoogleMapsによると、新教会の前の広場に面する建物のようです。入り口には「コロナ対策のためドアを締めています」と表示があります。
恐る恐るドアを開け、守衛さんに尋ねると「ここはちゃうでー。ここではあんたらのお手伝いはできんさかいに、駅の隣の窓口に行ってみなはれ」的なことを言われて「あ"ーーー」ってなりました。この時すでにアポイントの2分前くらい。あの近代的なデザインの駅にくっついてるのが市役所だなんて思いもしなかったわい。
あわてて、向かいましたが15分くらい遅れ、番号札で呼び出された窓口に行くと、嫌味たっぷりマダムに「あんたら13時の約束じゃない?ちょっと遅すぎるわよ」とアクリル板越しに言われました。間違えて古い建物の方に言ってしまったことを伝えてもスルー…。ああ無情。とはいえ手続きはスムーズで、数日間掛かると思っていたBSNの発行もその場で受け取ることが出来ました。
ただ、「パスポートに出生地の記載がないわ。この登録は後日改めてアポイントを取って、また登録に来て」と言われました。添付書類の大使館で翻訳された戸籍謄本にはその記述があるのに、「あなたたちが遅れたからもう時間がないわ」と言われ、どうやら意地悪されたようです。これまで接してきたオランダ人のなかで、こんな対応されたことなかったので面食らいましたが、まあどこの国にもこんな人はいるよねー、って思いました。
さて、BSNが発行されたので、Digid(ディジディー)というオンライン証明の発行手続きと、個人銀行口座の開設、子ども手当の申請など一気に事が進みます。