ロックダウンってこういうことか

オミクロン株の拡散を警戒して、オランダ政府が12月19日から翌1月14日までの「ロックダウン」を発表し、スーパーやドラッグストアなど生活必需品を販売する店以外は原則休業です。レストランは、テークアウトやデリバリーのみ許され、配達のスタッフさんらが街中を走り回っている感じです。

静まり返った新教会前の広場

・全ての者は、可能な限り自宅に滞在し、人混みを避ける
・常時、他者との距離を1.5m保つ
・自宅へ招くことの出来る13歳以上の人数は、1日2名までとする。2021年12月24日(金)、25日(土)、26日(日)、31日(金)、2022年1月1日(土)は、自宅へ招くことの出来る13歳以上の最大人数は、1日4名までとする
・訪問出来るのは1日、1世帯までとする
・屋外に集まれる13歳以上の人数は、2名までとする。全員が同一の住所に居住している場合には、2名以上が可能
・教育機関及び学童保育(BSO)は、少なくとも2022年1月9日(日)まで閉鎖される。但し、幾つかの例外が設けられる。政府は、2022年1月3日(月)、どのような形で1月10日(月)より教育が再開可能かについて決定する
・配達及びテークアウト以外の全ての飲食店は閉鎖される
・生活必需品を扱わない全ての店舗は閉鎖される。ネットで注文した商品の受取及び返品は例外となる
・スーパーや薬局のような生活必需品を扱う店舗は、20時迄営業が可能。入店にはマスクの着用が義務付けられ、一度に入店できる最大人数は、5㎡あたり1名となる
・ガソリンスタンド、図書館、自動車学校、公証人事務所、弁護士事務所等のようなサービスは、通常の営業時間で営業が可能
・美容院等の全ての非医療の接触サービスは、閉鎖される
・映画館、博物館、劇場、コンサートホールは閉鎖される
・全ての屋内スポーツ施設は、閉鎖される。ただし、水泳教室は例外となる。屋外スポーツ施設は、5時から17時迄は、全ての年齢の者に対し開放される。18歳以上の者は、互いに1.5mの距離を保ち、最大2名での、屋外でのスポーツが認められる。17歳未満の者は、屋外においてスポーツをすることまた、自身のクラブにおいて試合に参加をすることが可能である
・イベントは禁止となる。葬儀(最大100名)、食料を販売する毎週のマーケットや無観客のプロスポーツの試合は例外となる
・上記の措置は、現時点でとられている、マスクの着用義務、他者を訪問する前の自己検査、在宅勤務等の措置に追加されるものとなる。70歳以上の者は、12歳以下の子供を含む他者との接触を可能な限り制限し、1.5mの距離を保つことが推奨される

https://www.government.nl/topics/coronavirus-covid-19/tackling-new-coronavirus-in-the-netherlands/coronavirus-measures-in-brief

18日の土曜日夕方、Beestenmarktのレストランの屋外席はほぼ満席で、「デルフトにもこんなに沢山の人がいるんだ」と思ったんですが、17時になると蜘蛛の子を散らすようにお客さんらは帰り始めました。19日の日曜日は、都市間を結ぶ列車インターシティやスプリンターが運休し、「都市封鎖ってそういうことかあ」と理解しました。

イルミネーションの撤去も行われていました
平日でも賑わうテラス席はすべてクローズ

もともと、飲食店への入店はQRコードを求められていたのですが、テストに行くのが面倒なこともあって、外食をする機会が激減していました。食料品はスーパーで普通に買えるので(買い占めなども起きていない)そういう意味では、ロックダウン後も生活自体はそう変わりがないです。

チーズ屋さんは営業しています
花屋さんも営業OKなようです

学校は冬休みを前倒し

ただ、子どもの冬休みが1週間程度早まってしまい、たっぷり抱えて帰ったホームワークにもあまり関心を示さず、暇を持て余し気味です。そんなとき、デン・ハーグのお友だちRさん一家が、手作りギョーザの材料とインラインスケートを抱えてうちに遊びに来てくれました。我が屋根裏部屋の梁によじ登ったり、走り回ったり、折り紙やトランプで遊んだりするお転婆さんたちを横目に大人はビール片手にせっせとギョーザ作り。おかげさまでリフレッシュできました。

ロックダウン後の最初の月曜日、こんなときにしかできないことをしようと、「静まり返った街」を見ようと子どもと出掛けてきました。普段人混みの中をインラインスケートで進むのははばかられるのですが、こういうときは大丈夫と思って娘にはインラインスケートを履かせてのお出かけです。

たしかに、スーパーとドラッグストア以外開いていないです。飲食店の多くは入り口にテークアウト受付のテーブルを置いて、一部のブティックなどはこのときとばかりに店内のレイアウトを改めたりしているようですが、ほとんどのお店の明かりが消えています。

Gall & Gall(酒販店)が開いてる!

そんななか、光明を見出したのはなんと酒販店は開いている(!)ということ。そうだよねー、食べ物や薬だけじゃなくて、アルコールも必需品だよねー。前日、ギョーザとともにビール、ワイン、シャンパン、ウイスキーを鯨飲してゲロゲロの二日酔いだったにもかかわらず、うれしさのあまりワイン2本を買って帰りました。あくまでチキンを炒めるときの白ワインと、ミートソースを作るときの赤ワインと、料理酒としての活用です(嘘)。

クリスマストリーの前の特等席で、アコーディオンを奏でるおじさん。