昨晩は、仮住まいのAirBオーナー夫妻がバーベキューをごちそうしてくれました。
自作の薪火小屋
オーナーが造ったという薪火の小屋で鶏もも肉を焼いていただきます。ちなみに、オランダでは鶏肉が日本ほど安くなく、牛肉や豚肉とそう変わらない価格です。理由は、日本のような抗生物質打ちまくった成長促進ブロイラーではなく、広い敷地に放し飼いするからとのことです。同様にたまごの価格も高めです。
「塩とコショウ、ニンニクだけ」という味付けですが、パリッと焼けた皮とジューシーな肉のメリハリがとても美味しく、みんなで骨になるまできれいにいただきました。
家の裏で発見したゴミ回収ボックス
食べながら、オランダの住宅価格や教育の日本との違いなど色んな話をしたのですが、今の仮住まいの裏手に稼働前のゴミ回収ボックスが置いてあって、「あれが地中に埋められていることが驚いた。なんて合理的なシステムなんだ」という話をしたら、「それはうちの会社のもので、そういうゴミ回収機器周辺のメンテナンスをする会社を経営している」…と言うではありませんか。オランダに来て一番関心を寄せたのがゴミ回収のシステムだったので、これには驚きました。
まだ、あのボックスが回収される現場を見ていなかった(いくつかのブログやYouTubeでは見かけていた)のですが、少し謎だった回収の仕組みを説明してくれました。なんでもオペレーターは一人で現地に行き、無線のリモコンでクレーンを操作して一人で回収するんだそうです。それも、日本のように決まった期日に回収するというのではなく、ゴミの容量が80%になったものが自動的に知らせてくれるので、無駄な動きをしないですむという超合理的なシステムだとか。
余談ですが、現在オランダの週労働時間は36時間だとか。労働組合は32時間を求めているけど実現は難しそう…と言っていました。サービス残業当たり前の日本との違いたるや…。
色んな話をしていると、「工場の中を見る?」と聞かれ、なんと隣の工場内も見せていただきました。社員さんらはすでに退社して暗くなった倉庫の鍵を開け、中の装備などをざっと説明してくれました。日本でいう「ユニック」が装備されたトラックや、TOYOTAのフォークリフト、ゴミ回収コンテナの地上に出ている部分や、その回転蓋、コンテナを抜いたときの落下防止のゲートなどが、山積みされていました。
このシステムは1995年から大都市で導入が始まり、いまではオランダだけでなく、EU各国やイギリスにも普及が始まってるんだそうです。なので事業も順調だとか。
「この話を日本でもしていい?」って尋ねたら、もちろん!!何でも質問してくれって言ってくれて、名刺をいただきました。カラスや野良ネコ、今後の人的コストを考えたら、日本でも同様のシステムが望まれますね。土地の権利など課題はたくさんあるけど。