デン・ハーグの郊外(デルフトとの中間地点くらい)に、絶叫マシンとほのぼの系アトラクションがいっぱいの遊園地「ドリーフリエ」(ガイド誌などではドリーヴェリエと紹介されている)があります。古さや規模感のイメージとして「としまえん」のような感じです。
さほど広くない敷地内に、のんびり回るメリーゴーラウンド、噴水広場などの幼児向けから、小中学生くらいから遊べる絶叫系、家族全員で乗れるモノレールなど、幅広い年齢層にアプローチするアトラクションがコンパクトにまとまっています。
もちろん客層は家族連れが大半ですが、高校生グループも目立ちます。気づいたのは、肌の色が違う家族が結構な割合いるということ。白人の夫とアラブ系の妻、その子どもたちと(夫の父親らしき)白人のおじいさん家族や、アフリカ系の夫と白人の妻(とその子どもたち)とか、日本や欧米諸国でも見かけないわけではないけど、その割合がかなり多いかなと思いました。
折しも大坂なおみ選手がこんな寄稿文を出していました。
異なる人種の両親を持つ私がこんな形で国を代表できるとは、日本にも新しい風が吹いている。
日本経済新聞
というかオランダは多様性の国です。そんなことは当たり前過ぎて、気づいた(気にした)のは私だけなのかも。
いきなり足元がフラフラ
お昼前に到着して、まず乗ったアトラクションが「クラゲ」というもの。
三半規管が加齢によって硬直したのを実感しました。最後に乗った絶叫系ってたぶんディズニーランドのスペースマウンテンかな…。こういうのはなんともなかったはずなのに、頂上で重力から解き放たれるときの気持ち悪さったら…。ぐるんぐるんに回されて脳が揺れ、地面に降りたときにはふらついて真っすぐ歩けませんでした。
娘の身長は120cmに届いていないので、その後のアトラクションも「絶叫系」はすべてムリだろうとたかをくくっていましたが、親同伴であればOKなものが殆どで、結構な数つきあわされました。合間に、メリーゴーラウンドやコーヒーカップなどを挟んで、まあだんだん慣れてきましたけど。
日本のテーマパークだと、iPhoneで撮影しながらローラーコースターに乗ってたら、確実にこっぴどく叱られますが、そんなことだれも全然気にしていません。1アトラクションをワンオペで回していて、シートベルトやハーネスをしてるかのチェックはしっかりされますが、クッキー食べながら、ペットボトルの水飲みながらの接客当たり前。
それでいて、パリのディズニーランドみたいにキャストが仏頂面かというとそんなことはなくて、アルバイトっぽいスタッフもみんなカジュアルにお客さんと話しています。日本人の感覚からすると「安全面、大丈夫?」って思っちゃいますが、大した問題ではないようです。
夕方が近づくと園内のお客さんがガクッと減ります。「夕方から入場したら安くなるのかな」などと言っていた矢先、17時半ころ、アトラクションが次々とクローズしています。時間が来ると、客が並んでいようがピシャっと閉めてしまうのも「オランダ流」ですね。お客さんたちは当然のごとく、文句ひとつ言わず帰途についていました。
追記: 55歳以上は若干割引があります。ここでも加齢を感じました。
追記2: 巨大迷路は苦手です。入り口から入って10分後に入り口から出てきてしまいました。